【雑誌掲載情報】「弁理士受験新報vol.117」合否を分けた平成28年短答問題の要点整理

法学書院より発行の『弁理士受験新報vol.116』にて、平成28年度の短答問題の解説および分析をしています。
また、次号『弁理士受験新報vol.117』では、「合否を分けた平成28年短答問題の要点整理-合格基準突破のために」と題して、各科目の足切りラインから見る問題分析と対策を解説した記事が掲載される予定です。
併せてご利用ください。

【H28年度】短答試験とその解説

5月24日に科目別合格基準が導入された新制度による最初の短答試験が行われました。
短答問題の解説は、今年も法学書院の弁理士受験新報にて行います。
現在執筆中ですので、しばらくお待ちください。

さて、科目別合格基準の導入のためか、各科目がランダムに配置されていたこれまでの形式と異なり、
科目ごとにまとめられた出題となりました。
完全ランダムのこれまでに比べると解き易くなったと言えますが、
これは受験生全員に言えることなので、科目別の合格ラインなどは今後は上がっていくかもしれません。
発表時に明らかにされる合格基準には注目です。

ただ、締切の関係上、発表された基準を踏まえた考察を掲載する時間的余裕がありませんので、
何か追加することがあれば、こちらのブログに掲載したいと思います。

【H28年度】試験委員の公告について

3/25付で、平成28年度の試験委員の公告が掲載されています。
https://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h28_siken_iin.htm

法律科目が民法に一本化される新制度での最初の試験ということで、
どのような体制になるのか注目していましたが、
昨年の民法ガイダンスで予想した通り科目数が減る分、試験委員数は倍増していました。
昨年まで担当されていた田高先生と武川先生(共に慶大教授)に加えて
新任の松尾俊介氏(おそらく審査官の方)と、
昨年まで著作権法の担当だった蘆立先生(東北大教授)が移動して
これまでの1科目2名から1科目4名体制となっています。

科目数が減れば1科目の受験者数が増加するので試験委員の数を増やすことは予想できましたが、
一応民事法学を担当されているとはいえ知財が専門の蘆立先生が加わることによって、
知財寄りの問題内容になるのか、それとも単に試験委員経験者ということで加わっただけなのか
今年の民法の問題内容が注目されるところです。

【H26改正】特許庁資料のまとめ

H26改正法に関する特許庁の資料をまとめました。

「商標審査基準〔改訂第11版〕」について:
http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/11th_kaitei_h27.htm

新しいタイプの商標の保護制度について:
http://www.jpo.go.jp/seido/s_shouhyou/new_shouhyou.htm

意匠の国際登録制度に関する説明会テキスト:
http://www.jpo.go.jp/seido/s_ishou/h26_isho_text.htm

続報を本ブログにて随時情報公開します。

模範解答の見方・学び方(論文必須ゼミ 第1期第3回)

論文必須ゼミ第1期第3回では、本格的に講師・ゼミ生全員での討論を始めました。その中で、

1.模範解答の見方・学び方(学習効率をアップさせるために)
2.加点事項のあるひとつ上の答案を書くには

についてお話しました。

ダイジェストとして「1.模範解答の見方・学び方」を公開します。

ある論文課題の模範解答(分割出願と審査請求とが項目に挙がっています)を題材にし、なぜ模範解答がこの記載内容になっているのかを説明した場面です。この場面のポイントは、以下の4点です。

(1)見出し(項目)の立て方(見出しの有無・順番・大中小の判断)
(2)分割出願を記載するまでの流れ(解答のストーリー)
(3)各見出しの中の記載順(リーガルマインドを示す)
(4)加点事項を書くか書かないかの判断(全体最適化)

ゼミや予備校の模範解答をただ漠然とながめる人と、何を意識しながら模範解答を見るべきか知っている人と、のどちらが最終合格に近づくことができるか、議論の余地はないと思います。正しく合理的な努力の積み重ねが、来年の合格率を高めることになります。